日本では「家は一生のモノ」という考えが根強くありますが、近年ではライフスタイルに合わせて家を住み替える人が増えています。

皆さん、どんな理由で住み替えをしているのでしょうか?

国土交通省が行っている住生活総合調査の平成30年速報を元にわかりやすくまとめました。

家を住み替える理由ランキング

(引用:国土交通省 住生活総合調査

グラフを見ると家を住み替える理由が平成25年から平成30年にかけて大きく変化していることがわかります。

最新の平成30年調査によると、住み替えの理由ランキングは下記の通りです。

1位通勤・通学の利便
2位広さや部屋数
3位世帯からの独立(単身赴任、離婚などを含む)
4位新しさ・きれいさ
5位結婚による独立
6位住居費負担の軽減
7位家族等との同居・隣居・近居
8位使いやすさの向上
9位日常の買い物、医療などの便利

平成25年調査とは選択肢が変更になっているので、一概に比較はできませんが、通勤・通学の利便が圧倒的な理由となっています。

  • 転勤で住み替えをしなくてはいけない
  • 今の住居から通えない大学に入学した

上記のような物理的な理由がトップになっています。

「世帯からの独立」、「結婚による独立」、「家族等との同居・隣居・近居」も物理的な理由と言えるでしょう。

アンケート回答者の81%が物理的な理由をあげています。

一方、それ以外の理由としてあげられているのは、「生活しやすさ」を求めてのことのように思われます。

広さや部屋数 21.8%
新しさ・きれいさ 16.6%
住居費負担の軽減 13.5%
使いやすさの向上 11.1%
日常の買物、医療などの利便 10.5%

アンケート回答者の73.5%が「生活しやすさ」を求めて住み替えをしています。

※複数回答なので、合計が100%を超えます。

より良いライフスタイルを求めて家を住み替える人もかなりの割合いらっしゃるということです。

次に、もう少し具体的に住み替えの理由を見ていきましょう。

戸建てに住み替える人の理由

戸建てに住み替えた人の理由をみてみます。

分譲戸建てへ住み替えた理由

1.一戸建てだから 54.1%
2.住宅の立地環境が良かったから 53.7%
3.新築住宅だから 53.2%

(引用:平成30年度 住宅市場動向調査

中古戸建て住宅へ住み替えた理由

1.価格が適切だったから 59.7%
2.一戸建てだから 58.1%
3.住宅の立地環境が良かったから 44.5%

(引用:平成30年度 住宅市場動向調査

戸建てに住み替えた人の理由としては、「一戸建てだから」というのが半数以上を占めます。

いつかは戸建てに住みたいという希望を持っている人はやはり多いようです。

中古戸建てへ住み替えた人は、立地よりもコストを重視していますね。

マンションに住み替える人の理由

次にマンションに住み替えた人の理由もみておきましょう。

分譲マンションへ住み替えた理由

1.住宅の立地環境が良かったから 72.3%
2.新築だから 56.4%
3.マンションだから 54.3%

(引用:平成30年度 住宅市場動向調査

中古マンションへ住み替えた理由

1.住宅の立地環境が良かったから 60.5%
2.価格が適切だったから 60.2%
3.マンションだから 37.7%

(引用:平成30年度 住宅市場動向調査

マンションへ住み替える人は立地環境、つまり利便性を求めているようです。

戸建て、マンションそれぞれの住み替え理由を見ていると、「戸建て派」「マンション派」に分かれるようですね。

では、次に高齢者が住居に関して重要と思う項目をあげてみます。

高齢者が住居に関して重要と思う項目

(引用:住生活総合調査結果

表が見にくいですが、世帯主が65歳以上の高齢者世帯において、住宅及び居住環境に関して重要と思う項目です。

1.日常の買物などの利便 34.3%
2.地震時の安全性 31.3%
3.治安 30.8%
4.医療・福祉・文化施設などの利便 30.5%
5.日当たり 28.9%

この表は全世帯との比較もあり、全世帯でも高齢者世帯でも重要視されている項目にそれほど大きな差はありません。

高齢者世帯が特に重視する項目としては下記があります。

●医療・福祉・文化施設などの利便
●災害時の避難のしやすさ
●高齢者への配慮(段差がない等)

高齢者の場合、日常生活の利便性を求めるとともに、非常時(災害時・病気/・ケガ)に安心できる住環境を求めていることがわかります。

高齢化が進む日本においては、今後も利便性の高い都市中心部のマンション需要が高くなっていくのでしょうか。

以上、家を住み替える人がどのような理由で住み替えているのかを国土交通省の調査をもとにまとめました。