お客さまからいろいろな質問をいただいて、お答えをさせていただいています。
家を売るために専任媒介契約を結んでいて、当初の3カ月で売れなかったので更新して2カ月が経過しました。
その間に1組だけ家を見てもらいました。
売却価格も言われた通りにした価格です。
「この業者を断りたいので、断る方法、どうやったら良いですか?」と、こんな質問です。
5カ月経って1組しか見に来ないと不安になりますよね。
売り出して5カ月でしょう。
一般的に、媒介契約をいただく時に、われわれが目標というか、3カ月以内に売れるということを考えて提案をさせていただくことが多いです。
でも、5カ月経っていますから相当超過していますよね。
売る理由があって売るのですから、5カ月掛かったら売れるかなと不安ですから、業者を変えようかと、こういうふうに思っていらっしゃるのです。
変えられたら良いと思います。
なぜかと言うと、媒介契約というのを結ぶと、そこの契約条項の中に入っているのです、そういうことが。
何かと言うと、積極的に売却する努力をする義務が宅建業者にあるのです。
それをしていなかったら断れます。
積極的というのは具体的に何かと言うと、広告宣伝をするとか、報告をちゃんとするとかいうことです。
そういうことがちゃんとしているかどうかです。
更に、専任媒介契約の条項の中にこんな文章があります。
ちょっと読んでみたいと思います。
解約できる条件ということで、専任媒介契約にかかる業務について信義を旨とし誠実に遂行する義務に違反した時、これは抽象的ですけど、信義を旨とし誠実に遂行する、販売をするために誠実に信義を旨とし、やると。
これがお客さまが感じられているかどうかです。
これは主観です。
この通りやってもらっているなと思うのだったら、断る理由はないです。
ひょっとしたら努力が足りないのではなくて、価格に問題があるかもしれません。
ご依頼をされる時にある業者がすごく高い金額を言われたと。
言われた通りの金額でお願いをしているのだけど、相場を越えている場合、これは売れませんよね。
お気持ちは分かるのですけど。
売主さんは自分の家しか見えませんが、買主さんは他の家も見ているのです。
だから、そこを見たうえで「この金額で売れますよ」という提案をすべきなところ。
その言われた金額は、ちょっと市場を超えた、お客さまに不利益を与えるかもしれない、高過ぎる金額を提示をして、それは良いなというふうに誤解をされて契約をされているのだったら、そういう業者はやめられて、「本当はいくらですか?」と聞かれたらどうですか。
「これ、売れない理由は金額ですか?」と、「いや、実は高いのです」と言ったら、その時点でその業者は駄目です。
分かっていて高い金額でお客さんを惑わしたというか、詐欺とは言わないですけど、高い、売れないという金額で自分の仕事をしようとしたと、非常に不誠実です。
ですから、「信義を旨とし誠実に」ということに外れていると思います。
即刻お断りされて、価格をちゃんと査定をしてもらって、いくらで売れるかということで、ご自分の希望と売却の条件を定めていくということです。
真剣に相談されたら、いろいろな業者さんに提案いただけると思います。
ひょっとしたら、この金額で売れない理由があるかもしれません。
それもお聞きになられて解決したら良いのです、問題があれば。
いいところはたくさんありますから、そういうところとお願いをして売るということです。
ですから、5カ月経って1組だけと、これはちょっと異常だと思います。
こういうことでなくて、少なくとも月に2組、3組、それぐらいは来るような売り方を売主さんと宅建業者と相談をすると。
そういう売り方をするとご希望に沿えると思います。
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