仲介手数料、私もいただいてお世話させていただいています。
売る人、買う人、それぞれお世話させていただいて、手数料をいただくのです。
特に買主さんにとって、仲介手数料が要らない新築と要る新築という話もしたのですが、お金を払っているのであれば何かしてほしいと思いますよね。
仲介業者の手数料ってなぜ払うかというのを時々聞くことがあるのです。
この説明をする時に、いつも言わせていただくことが3つあります。
まずは、何を買うかということもご案内するし、どうやって買うかと、いくらのものを買うかということになるのです。
何を買うかというのは、これは結構面白い話でして。
有名なところでいきますと、積水ハウス、ご存知ですね。
あと、大和ハウスとかミサワホームとか、いっぱいあります、立派な会社。
そこにお勤めの方って、積水ハウスの営業マンって積水ハウス以外売っちゃいけませんよね。
大和ハウスの営業マンがミサワホームの家を売ったら、背任とまではいかないけど、たぶん会社では相当ひんしゅくを買いますよね。
そこしか売れないのです。
お客さんって、良いものを欲しいのに、その方に会うと、そこの以外のものはご紹介いただけないということになります。
その点、仲介業者はお客さんのご希望を聞くと。
何を買うかというのは、「いやいや、今回はこういうものを買いましょう」「新築マンションにしましょう」「中古マンションにしましょう」「新築戸建てにしましょう」「いやいや、土地を買って建物を建てましょう」、お客さん側にとって自由に選べる。
だから、お客さまの水先案内人というふうな立場なのです。
これが一番大事だと思います。
だから、手数料を払っても安心して買えるという仕事ができなかったら、もらっちゃいけないなと思うのです。
そこを心掛けてやらせていただいています。
あと、それから予算もそうです。
積水ハウスのような立派な家を買うと、3,000万円、4,000万円。
家だけでですよ。
土地を入れたら、5,000万円、6,000万円、7,000万円と。
結構あります。
中にはもっと大きな金額もあります。
でも、それ、「私の予算に合うの?」ということになると、ローンを組む上限の、ここまで借りられます、6,000万円借りられますよということで。
返済比率40%でしたら、これはすごいですけど、600万円…、800万円ぐらいあったら、800万円でしたら、40%って320万円です。
年間320万円払いますよというローンになるわけです。
こんな家を買ったら大変ですよね。
800万円あっても320万円ローンを払ったら、結構厳しいじゃないですか。
なので、「いや、それは200万円ぐらいの支払いにしましょう」、こんなご相談もできるわけです。
だったら、立派な積水ハウスよりも地元工務店の家で十分じゃないですかと、こんな選択のお手伝いもできます。
自由自在にわれわれは選択ができる、お客さまに代わって。
これは仲介手数料を払っていただける大きな要素です。
予算も決められるということです。
あと、それから売買契約についても、例えば、新築マンションを買われると、もう契約書とか重要事項説明書って出来上がっているのです。
立て板に水でさらっとやります。
でも、買われるものって1件1件違うのです。
これ、本当に買っていいかなという説明は、マンションならいいかもしれませんけど、戸建て住宅、土地、そういうものを買うときに、リスクはないかとか、心配はないとか、自分が建てたいものが建てられるかとかいうことが、お客さんは判断できないと思うのです。
専門家としてご希望を聞いて、それができるよという判断材料を提供すると、これもわれわれも仕事です。
仲介手数料というのは、そんな役割だと思うのですけど。
実は、もう1つ質問があります。
どこへ頼んでも一緒だったら、「それはなぜなの?仕事が違うじゃない?」と。
私も同感です。
実は、今、宅建業法で上限が決められております。
例えば、1,000万円であれば、3%加えて、それに6万円を足して×消費税と、こういうふうになっています。
私もちょっと実は不思議なのです。
この仕事を始めて相当なりますが、やがて自由化になるなと思ってもなかなかならないです。
司法書士とか、そういうところは、一時、組合で決まった金額、非常に高かったですけど、今は自由化になっていますから自由に金額を決められます。
これを見ていたら面白いのは、非常に安いところと高いところがあります。
安いから良いかというものではないのです。
これは宅建業者も同じだと思います。
だから、自由化になったら、「5%要る」という業者と、「2%でもやります」という業者が出てくると思います。
これはお選びになられたら良いと思います。
今はそこまでなっていませんから同一料金です。
でも、業者によって随分サービス内容が違うと思います。
よくお聞きになられて、良いところをお選びになるということで、そういう目で見られると、業界が良くなってくると思います。
われわれも切磋琢磨しながら、より良いサービスの提供ということが求められてくると思います。
そんな仕事をしていきたいなと思っています。
「仲介手数料って何だ?」ということについてご質問をいただくので、今日はお答えをしました。
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